医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2016.03.243Mix?

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左上の冷水痛にて歯科(他医院)受診。
前医において3Mix法を勧められたらしいが、不信感からご友人の紹介にて当院受診。
レントゲン写真で┗4部は神経に至る虫歯に罹患している。
術前のバイタルテストでも神経が健康な状態とは言い難かったが、麻酔下において注意深く虫歯を取り除いてゆくと、歯髄腔に至り、神経は既に半分死んでいる状態(壊疽、鮮血ではなく、ドロっとした出血がある)であったため、根管治療に切り替えた。

3Mixも結構だが、壊疽が始まっているもしくは完全に死んでいる状態の神経に行っても全く無意味で、ゾンビのごとく生き返るわけでない。
3Mixは、私的には否定派、別に3Mixを用いなくとも、他のもっと臨床成績の良い、確立された方法、たとえば水酸化カルシウム製剤、MTAセメンなど色々あるし、これらを使用した治療は私も行っている。
(MTAは保険適応外。)
歯髄に何らかの持続的刺激を加えると、それらから逃れて歯髄を守るための防御反応が起き、2次象牙質が形成されることは歯科医なら誰でも知っている「はず」である。
虫歯が進行しても、そのスピードがゆっくりしたものであるなら、2次象牙質が形成される・・・だから放置してもいいという訳ではないが。
なぜかこの様なケースにちょくちょく遭遇する。

因みに3Mixは保健適応外である。