医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2016.02.26インプラント+GBR

外傷により、歯牙が脱臼、破折し、歯肉、歯槽骨にも大きな欠損ができたケース。
初診時の痛々しい状態。
この時点で完全に骨移植が可能なら、それにこしたことはないのだが、残念ながら他のお怪我の状態もあり、長時間の歯科治療が困難であったため、
創内の郭清、洗浄ならびに破折した歯牙の抜歯、歯槽骨の修復と少しの骨移植に留めた。
残存している歯牙も破折し動揺が見られるが、幸い、深くまで破折していなかったので、根管治療行い、保存。
創内には砂粒?土?ガラス片?のようなものが迷入しており、組織ごと廓清しなければならなかったので、
この写真のように大きく凹んでいる。
今回の問題点はここ。
さあ、このまま、インプラント治療のみ行い、審美には眼をつぶるのか・・・・・?
患者さんとの協議の上、そんなことで妥協はしない方法をとる。
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1ヶ月後、全身状況が、長時間の歯科治療に耐えられることを確認後、歯牙欠損部位にはインプラント、歯槽骨骨折、欠損部には、チタンメッシュ+自家骨+BiossによるGBR、口蓋側から採取した結合組織移植+ロール法による軟組織増大を行う。
チタンメッシュは最近京セラから発売されたものを使用。
その形状から、今までのものと違って柔軟性があり、使い易い。
ピンも2箇所のみ打って固定している。
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歯肉欠損部へは、さらに数回に分けての歯肉移植を行う予定。
おそらく、一般的歯科治療では難易度が一番高いと思うが、順調に経過している。
また、経過を報告したい。