医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2016.01.29何をいまさらインプラントバッシング

少し前に、表題の事件がメディアを騒がし、さらにはインプラント治療による死亡事故も報告され、例によってメディアによる本質を理解していない、単に煽るだけともとれる過剰なインプラントバッシングが起こり、インプラント治療自体の評価が下がってしまった事は非常に残念である。
日本人の悪いところで、あれだけ大騒ぎしたにも関わらず、今は何も無かったような感じ。
しかしながら、さすがにインプラントの使い回しという事は無いだろうが、稚拙な診断、知識、技術による問題は水面下ではまだまだ問題は広く、深く、進行中。
毎日診療していると、びっくりするようなケースに度々遭遇する。
まあ、患者側にも問題アリのケースも多いが。
目に見えたトラブルにならない場合は余計に深刻かもしれない。
現在、少し持ち直しているものの、ピーク時の60%程度との統計もある。
逆に考えれば「歯科医療」の勉強はせず、患者集めのノウハウの講習会に熱心で、稚拙な技術、当然経験も少ない歯科医が、本当に難易度の高い症例はできず簡単な症例のみを無茶な方法でやりまくっているという事実。
インプラント治療など歯科治療においての治療オプションの一つでしかなく、本来は本当に必要としている患者さんに、適切と思われる症例を選択して行われるべきものであるが、現実には何でもかんでもインプラント治療という風に患者に薦める歯科医もあいかわらず多い。
Web siteにおいて大々的にインプラントの宣伝をしている割には、
症例紹介が無いとか、あっても内容が非常にショボくてお笑いなのも多いが、中々、この辺りは一般の患者さんには分からない。
分からないだろうと高を括っているのだろうけど。
無論患者側にも問題がある場合も多い。
年間埋入本数◯本だの、◯◯エリアNo.1だの、分母がハッキリしない、根拠に乏しい統計を鵜呑みにする方、そもそものインプラント治療自体を安直に考えている方も多く、術後のメインテナンスもおざなりで他医院での失敗ケース事も日々診療していて怖くなることがある。
「本当にちゃんと説明され、きちんと理解して治療を受けているんですか?」と。
インプラント治療は非常に有効な治療手段の一つであることは紛れもない事実であり、当医院で多数のインプラント治療を行った患者さんの感想も、本当に治療して良かったと言われる方ばかりであるし、事実、インプラントバッシングで日本の歯科医院におけるインプラント治療が激減の時期に、当医院では相当数のインプラント例が逆に増えたような状態であった。
なので、お互いのためなので、色々な条件をクリア出来ない方はインプラント治療は行わないというのが私の基本方針である。
なので、メディアの正義感ぶってもピント外れの報道は勘弁願いたいが、正確で、かつ、こういう場所にはかけない本当の闇の部分はもっと、ドンドンやれやれと思う。