医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2015.12.12問題点はどこか?

左下奥歯の痛みで来院された。
確かに虫歯はあるが軽度。
しかしながら原因は左上の一番奥。
最初患者さんは半信半疑であったが、急患であったためネオダイン仮封のみで応急処置とさせていただいたが、次回来院された時には症状は消失していたので根管治療開始となった。
下顎の歯が痛くても原因は上顎であったり、その逆であったりすることはよくあること。

今日の話はここではない。
問題点は大きな動揺もないのに右上3本が適合の悪い補綴物で連結されていること。
一番奥はインレーとなっていた。
適合状態が悪いため2次カリエスが発生し、さらに Fish tale movement が発生して7┛のセメントウォッシュアウトが発生し、さらにカリエスが進行し現状に至ったのだと思う。
なぜ連結したのかは推測でしかないが、単にセットの時楽だからと思ったからではないか。
補綴物のろう着、連結は以前ににも書いたがそれはそれで難しい術式でり、必要もないのに安易に連結すべきではない。
単純な虫歯治療と簡単になめてかかった結果がこうであるが、残念ながらろう着はおろかFish tale movementというものすらご存じない歯科医も多い。
最終的には765┛単冠にて処置予定。
ほんのちょっとしたところで落とし穴がいっぱいある。