2015.12.19治療どうしたいのですか？

１０年以上前に初診で来られた患者がいた。
全額的に他医院での治療中断、長期間放置状態であり、当医院で治療行うのであれば相当な治療期間、治療内容によってはコストもかかるケースであり、概略の説明をしたのであるが、時間もコストもかかるのは嫌ということで他医院受診されることになった。
それはそれで全くかまわないのだが、この患者が１０数年ぶりに再来院。
１０年前から一部治療の形跡が見られるものの、結局その医院での治療も中断、状況は悪化著しく、もはや末期的状態であった。
現状の説明と、おおまかな治療説明を行ったのであるが、、、、、またしても治療期間かかるのも、コストかかるのも嫌ということで、正直、何をしに当医院に来られたのか不明、私には理解不能であり、貴重な時間を無駄にされ、対応困難、治療不可能なので、その旨話し、前医に相談することも含め、もう一度じっくり考えてもらうこととした。
無論、その後の当医院受診はない。
私はこの様な患者相手に、次の予約が取りにくいだの、何だのと理由を言って、遠回しに患者を遠ざけるようなことは、お互いの時間の無駄なので一切しない。
このようなことを真に受ける、自分に都合のいいように解釈する敬服すべき能力をお持ちの方も受けられるので、もっとハッキリお伝えする事にしている。
正当な理由、同情すべき理由があるならともかく、本当に自分の勝手な都合で、中途半端な状態で歯科医院を転々とする方がおられるが、みんなの医療費の無駄遣いであり、何らかの保険診療的にペナルティがあっても良いと思う。
別に歯科治療に限った事ではないのだが。

自分自身の学術的、技術的問題で治療をお断りすることは一切ないし、自分の専門外治療に関しては信頼できる歯科医と連携システムも構築している。

しかしながら、患者自身に自身の現状を理解する気、治す気がなければ何も始まらない。