医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2015.11.10患者=弱者?

表題の件、確かに体に不自由を訴えられる方を何とかするのが我々の仕事なのであるのだから、
疾病、傷害などを患った時点で弱者といえるのかもしれない。
しかしながら、日々診療を行っていると、当医院に場合は意識の高い方が多いので極稀ではあるが、患者=弱者とはとても言えないような局面に遭遇する。
患者=弱者など所詮メディアが作り上げた幻想にしかすぎず、人として対等であるものの、そこはやはりプロとアマチュアの隔たりは大きい。そこをソフト的に埋めるのがこれまた我々の仕事なのであるが、ハード的溝を埋めることは、いくら努力をしようとも非常に困難である。
別に上から目線とか、権威ぶってるとかという話ではないが、大前提として、何でもかんでも、医学的根拠、常識、保健診療ならそのルールを逸脱しての治療はできない。
ネットなどで中途半端な知識を仕入れて分かったつもり、知り合いが言っていたから(もちろん素人)、あれは嫌、これは嫌、あーしろ、こーしろ・・・折衷案でもあればいいし、それを考えるのも我々の仕事なのではあるが、無理なものは無理、医学的常識を超越しての治療はありえないので諦めていただきたい。
そもそも何でもかんでも鵜呑みにして信じこむ、というネットリテラシーに大きな問題あるのだけれど。
まあ、この手の患者は医院を転々とすることが多く、いずれは医学的常識を理解せず患者に迎合する事のみに専念する歯科医のWeb siteにたどりついて治療を受け(これは患者さんの立場に立った親身な歯科医とは全く違う。誤解なきよう。)、結局グチャグチャになって終わりである。
(最近もAmazonがステマに対して訴訟を起こしたが、医療ポータルサイトなどはまだまだ。)
私は一切関り合いをもちたくない。
先日も、親族の事で深夜に救急病院を受診したのだが、まあ、いろんな人がいる。
救急病院の本質を理解していない、また、コンビニエンス受診と言われるような光景を目のあたりにすると、本当に腹立たしく、スタッフの疲弊感がひしひしと伝わってくる。
医療費もムダでもある。

何度もしつこく言うが、患者に擦り寄り、「親切な先生」を演じ医学を逸脱した治療を行う歯科医も多いが、それがスタンダードであるとは決して思わないでもらいたい。
少なくとも私はそのような診療を行ってはいない。