医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2015.10.01根管治療→コンポジットレジン充填

右下6部、数ヶ月前他医院においてコンポジットレジン充填を行ったとのことだが、術直後より冷たいものが強くしみ、
ついに熱いもの、自発痛まで出現したため、当該歯科医院を再受診したものの鎮痛剤のみ処方され症状は悪化するばかりで結局当医院受診となった。
形態的、審美的子供の粘土細工が如き明らかに形態不良、咬合も明らかに高いコンポジットレジン充填が行われていた。
術前レントゲン写真。
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確かに深い位置までコンポジットレジンが充填されているが、神経を保護するような対応はなされていない。
神経生体反応(ー)なので、試験的に無麻酔下でコンポジットレジンを除去するも、処置中に全く痛みなし、
ついに髄室に至るもこれまた全く痛みなく、完全に神経が死んでいる状態であるため、根管治療に切り替える。
いくら神経を保護するような対応しても、虫歯があまりにも深いとこの様に神経が死んでしまうことがある。
通常、水酸化カルシウム系薬剤を仮に充填して数ヶ月様子を見るのだが。
結局、深い虫歯に対する神経保護処置を行わず、咬合が高い適当なコンポジットレジン充填が行われたため、神経が死んでしまい、症状が発現したと推測。
これらが確実に行われても神経にダメージ出ることは、一定以上の確立で発生するが。
根管治療終了後の写真。
DSC_4665.JPG
歯質には問題ないので再度コンポジットレジン充填を行い、治療終了。
DSC_4591.JPG
神経治療を行った歯牙は、中長期的には変色するが、今回はコンポジットレジン充填のみ行い、審美的にも満足得られる治療とした。
歯牙の変色が起きた場合、ホワイトニングもしくは補綴処置すればよい。
患者も、歯科医も一見簡単な治療のように考えるが、様々な要素を含んでいる。
全て通常の保険診療内で治療終了できた。
マイクロスコープ使用。
この様な治療もマトモに、ていねいに出来ないのにインプラント治療?・・・はははっ!ありえないよ!