医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2015.09.20根本的な話

治療以前の話。
人はなぜ虫歯になったり、歯周病になったりして、最悪歯を失ってしまうのか?
学会で、ボロボロの状態が、あれやこれやの治療を時間かけて、コストかけてこんなにきれいに治療完了しましたという症例を多数見てきた。
自分も数えきれないくらい複雑な治療を手がけ、治療完了してきた。
しかし、大前提、なぜそのような治療が必要になるほど状態が悪くなってしまっているのか?
理由は・・・シンプル。
1・虫歯
2・歯周病
3・外傷(ブラキシズムなど咬合に由来するもの、歯根破折を含む)
4・外傷(事故等外力に由来するもの)
そして
5・過去のいいかげんな質の低い歯科治療

1・2,そして場合によっては3は、患者さんご自身である程度はコントロール可能である。
悪いの分かっていながら忙しい、めんどくさいとかで歯のことを簡単に考え放置状態は言うに及ばず(他の全身疾患でも同じこと言えるほどの根性があるのかどうかは知らないが)、基本的には患者さん自身のセルフコントロール、メインテナンスで多くの場合予防策をとることが可能であるが、ブラッシングができていないなら虫歯菌や歯周病菌は着々と勢力を拡大してゆく。
こちらがいくら一生懸命、説明、指導しようとも患者さんが楽観的、聞く耳持たずでは対応のしようもないので残念ながらそれ以上の関わりは持てない。
4、不可抗力的な事はどうしようもない。
一番問題なのが5。これは患者さんに全く責任がない。
治療しているんだか、破壊しているんだか分からないケースも多い。
歯科医が破壊者になっているということ。
問題はじわじわ進行するので、問題の原因が歯科医自身だと思わないケースも多い。
私の場合、患者さん側に瑕疵が無く問題発生したケースに対しては責任持って対応する。
もっともほとんど問題自体が発生しないが。
結果の前には必ず原因とプロセスが存在する。
その原因ならびにプロセスを探り言及し、排除しないと何度治療を繰り返しても同じこと。
患者自身がいいかげんな事を繰り返し、指導事項を順守しない、メインテナンスにも全く応じなく、せっかくボロボロ状態から完全に復活した前述の学会発表ケースのその後の悲惨に事実は一部の歯科医しか知らない。
お金と時間は腐るほどあるから、何回でも治療やり直してくれと言われるなら何も言わないが。

どの様な状態からでも何とでも治療は可能だし、実現しうるだけの学術、知識、技術、経験、そして装備は有しているが、もし本当の治療をご希望されるのであれば、そこに至った過程をよく考えていただきたい。
ご自身の事なのだから簡単に考えず、その後の長期的に安定可能なビジョンを持っていただきたい。
あなたが何とかしたいと考えるなら、私ならびにスタッフ一同は全力投球したいと常々思っている。

逆に言えば、一切きれい事を言うつもりは全く無く、あなたがどうでもいいのならそれ以上に我々はどうでもいいので
悪しからず。