医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2015.09.16FOP2

実際のところ、当たり前だが当医院では歯周病治療のために来院される方が多いので、統計的にはもっと大きくなり、治療説明の後、このような歯周病外科処置に移行するケースが大変多い。
患者さんにおいてほぼ100%、今までに「歯石取り」の経験はあっても、歯周外科処置はおろかルートプレーニングさえも経験されている患者さんはゼロであり、最初は歯肉の手術?聞いたことない、と拒否反応も起こるのだが、丁寧に説明し、納得いただけた方のみに行う。まあ、重篤な方そのような治療を求めて来られているので、手術数が多いのだけれど。
逆に言えばこれだけ歯周病の患者が溢れかえっているというのに、「歯石取り」だけ行い、さも歯周病治療を行っているように見せかけている歯科医が多いということであるし、ある医院において来院患者に対して歯周外科処置が全く行われていないというなら、そこに来院する患者の階層、要望にもよるが、その歯科医院では歯周病の治療は行っていないと言っても過言でなかろう。
その証拠に、過去、中途採用した経験豊富なスタッフで以前に勤務していた医院で歯周外科処置を行っているのを見たことないという方ばかりだし、その他の多くの治療も初めて見るものばかりという状態であった。
中等度以上の歯周病に対して歯石取り、歯周ポケット内の薬液による消毒、レーザー、ましてやブラッシング、市販の歯周病治療薬と称するものを塗布する治療を行っている歯科医院も多いが、そんな事を行ったところで物理的に歯根面に写真のように強固に固着している縁下歯石、壊死セメント質を除去せず、その上から何を行おうともムダなことは明らかである。
広範囲に錆が出ている。錆を除去せず、その上から塗料を塗りたくって表面上きれいにしても何の意味もなく、早晩、再び錆が吹き出てくるのといっしょという理解で概ね間違いないと思うが、そのような治療を希望しますか?
歯周外科処置を行い、歯根面から汚染物を除去、滑沢化行った上でメインテナンスの意味合いで上記治療を行うことは問題ないし、当医院でも重要視しているが。