医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2015.08.25歯肉ピーリング

ヘヴィーな喫煙者の方の歯肉が黒く着色しているケースに時々遭遇するが、これは基本的に疾病の範疇には入らない。
日光の外部刺激を受け、皮膚が日焼けするのと同じ事。
しかしながら、笑ったりすると歯肉が見える方、前歯の補綴治療、コンポジットレジン治療を行う患者さんの中には審美的問題を訴えられる方もおられるので、ご希望により歯肉ピーリングを行う場合がある。
大きく分けると2つのやり方、レーザーによる方法、フェノール・アルコール法があり、
当医院では比較的簡単に行え、術後疼痛もほとんどないフェノール・アルコール法で行っている。
高度な技術を要するものではなく、処置時間10分程度、1〜2回で完了。
歯牙のホワイトニング、審美補綴と組み合わせることにより、さらなる効果が期待できる。
術前
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術中、フェノールによる反応。
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術後。
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歯周外科処置を以前に行っているので歯肉が引き締まってきている。
今後プロビジョナルクラウンのリマージネーションを行わなければならない。
ヘヴィースモーキングだといずれまた着色するのでご注意を。
歯だけ診るのではなく、口腔環境全体を俯瞰しないと審美治療というものは不可能である。
昨今、仕事が無いからなのか、シワの除去の美容目的に口腔周囲の皮膚にヒアルロン酸やコーラゲン注射を行う歯科医もいる。
術式は簡単で安易に行われがちなのだが、厚労省的見解で歯科医が行うことはOKなのであるが、トラブルもちらほら聞く。
はたして本当に歯科医がすべきことなのかどうなんだろうとは思う。