医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

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2015.05.21インプラント治療など複雑な治療を行わない方がよい場合もあること

要は前記1〜9は患者自身の問題なのであり、私は全て該当し、どうにも改善の見込みのない方を無理してなだめすかして複雑な治療を行ってもろくなことにならないので、そのような事は一切せず、お断りさせていただく場合も多いのだが、他医院において言葉巧みに治療に引き込まれ、後々問題多発で当医院にこられるというケースに多々遭遇する。
そもそも1〜9は歯科治療どうのこうのと言う以前の問題であると思うのだが。
実際、私がお断りし、他医院で治療したものの案の定問題発生し、また当医院に戻ってこられるということもあり、
大変面倒である。
当医院ではWeb siteにおいても誰でもかれでもみんなお越しくださいと記載していない理由はここにある。
このような理由から当医院では治療を相当厳格に絞り込んでおり、ある程度の予測は最初から立てているが、残念ながら定期的メインテナンスから脱落してしまったり、指示事項が曖昧になってしまう方が数%は発生する。
そのような方が今後どうなるのかは誰にも分からない。
他の医院では推して知るべしである。

運転免許取り立てで、基本操作もおぼつかないような人にフェラーリやポルシェを売りつけてガンガン走れ、事故起こしてもそこまで知りませんというようなことは言えない、行いたくもない。

以上のような事を曖昧にし、患者もよく理解できていない、「なあなあ」の状態で、歯科医に言葉巧みに治療に引き込まれ、結局治療失敗、とりあえず治療終了しても問題続出で相談にこられるというような事態をよく目にするので、やはり相当な覚悟なしに複雑な治療を安易に行わないほうがよい。
常々スタッフにも厳しく言ってるが、雑なこと、中途半端なことしかできないなら行わないほうがマシというのと同じである。
そういう意味では前述1〜9を別の角度から検証すると、いいかげんな歯科医の実態も炙りだされ、医療不信の一端が
歯科医自身にもあり、自分で自分の首を絞めている状況も見えてくる。
どの様な患者であれ、尻尾フリフリ愛想振りまき、適当にごきげんとって、あしらって、煙に巻けば医院の経営は成立するのだが、そこにプロとしてのプライドはない。
それはあなた自身が見極めなければならないし、患者としての責任でもある。
歯科治療は究極的には生死がどうのこうのというより(無論生死に関わる、著しく日常生活に支障をきたす歯科の疾患は多くあるし、苦しんでおられる方も多数おられるので軽率なことは言えないのは重々承知のうえで。)、患者のQOLの向上に主眼が置かれているのだから、当然患者の治療に対する考えの温度差も大きい。
高いQOLを実現すべく高度な治療を求めるなら、あなた自身も高いモチベーションを維持しながら、真剣な態度で治療に臨んでいただきたいのである。
長期的な予後にハッキリと差が出てくる。
そんな事当たり前なのだが・・・・・しかしながら当たり前でないのが現実でもある。

だれでもかれでも複雑、高度な治療をすべきではなく、Win&Winの関係が築ける、本当にご理解いただける方限定とさせていただきたいので、言われるがまま、中途半端な状況で無理して治療する必要は全くない。
問題患者の愚行、奇行は、救急車のタクシー代わりの使用などはメディアに取り上げれられることもあるが、本当のところは中々一般の方の目に触れることはない。
しかし医療崩壊の一因なのは確実なのだが、誰しも問題患者に割く時間などないのである。