医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2015.04.27インプラントの優位性について

インプラント症例を供覧しているが、もっと根本的な事に立ち返りたい。
他の治療選択と比較した場合のインプラントの優位性について優先順位に。
1・総義歯かインプラントとなる場合、咀嚼力、違和感、審美性において圧倒的なアドバンテージがある。
  ただし、一度きっちり総義歯を作製すべき。
  案外、的確な総義歯が作製、調整されないまま不満を訴える方も多いが、顎堤がしっかりしている場合、
  問題が解決されることも多いが、嘔吐反射が強い、総義歯に対する違和感が強い、元と同じように
  咀嚼したいというご希望には限界がある。
  片顎インプラント2〜4本+総義歯、インプラント7〜8本+ブリッジと様々な治療プランが立案可能。
2・後方臼歯が欠損している場合、部分入れ歯かインプランという選択肢となるが、
  1咀嚼力、違和感、審美性において圧倒的なアドバンテージがある。
  また、部分義歯を装着したがために残存歯に負担がかかり、状況の悪化が予測される場合。
3・後方臼歯が存在していても、状態が悪くブリッジ治療を行ったがためにかえって
  予後が悪くなる事が予測される場合。
4・後方臼歯が存在していても欠損部位が大きい、いわゆるロングスパンとなり、
  ブリッジ支台がオーバーロードとなることが予測される場合。
  良好な状態でも欠損部が1本、支台歯が2本となる⑦6⑤ブリッジの場合、2本で3本を支えることになり、
  通常、この程度は問題ないことが多いのだが、歯科医の技術差も大きく、
  特にこれ以上の大きさとなると一考すべきである。
  歯周補綴のような全顎的補綴は稚拙な知識、技術では対応できない。
5・ブリッジ治療で対応可能でも、支台歯が全く無傷で同部に補綴を避けたい場合。

何度も本Blogで述べているが、何でもかんでもインプラントというのは明らかに間違い。
中途半端なインプラント治療を行うと後々困った事になる。
したがって患者さんのきちんとした理解のもと症例を選択し、総合的な判断のもと的確に行わなければならない。