医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2015.04.23根管治療

DSC_4095.JPG
術前。
左下67部、著しく不適合な補綴物、根管充填材が認められないいいかげんな根管治療(治療とは言えない)。
比較的最近の治療らしく、定期健診も行かれていたらしいが、時々腫れたり痛みがでるので、他の部位も含めてこの際当医院において徹底的に治療をご希望。
左下6部、補綴物を除去すると出血、排膿が見られ、肉芽が盛り上がっていた。
雑な治療によるパーフォレーション(穴が開けられた状態)、要は以前の治療時の問題。
通常通り根管治療を行い、パーフォレーション部はマイクロスコープ下でMTA cementにて補修。
左下7部
不適合補綴物除去すると虫歯がひどく、根管治療せざるをえない状態である。
DSC_4098.JPG
これも通常通り根管治療完了。
上部構造体をPFMCrご希望のため、まず、左下6部にファイバーコア、プロヴィジョナルクラウンが入った状態。
左下7部は虫歯がひどく歯肉縁下かなり深い位置までダメになっているため、この後、歯周外科処置(Distal wedge、Crown lengthning)行う予定。

逆に言えば、ここまでの治療を行わないと歯牙を保存できず、「歯の中に穴があいてますねえ、虫歯がひどい状態ですねえ、保存できないから抜きましょう、抜いたらインプラントにしましょう。」という話になってしまう。というか、最初からそのようなシナリオを考えていたのか・・・・・残念ながらよくある話。
インプラント治療を多く手がける私が言うのも何だが、歯科医は歯を残してナンボ。
私がインプラント治療行うのは、本当にどうしようもないケースである。
歯を保たせることができればそれに越したことないし、ダメでも時間稼ぎというのはアリだし、クラウンーブリッジ、入れ歯で患者さんが納得して対応可能ならそれでいいし、後は患者さんが何を求めておられるかということである。
インプラント治療なんて歯科治療のオプションの一つでしかないが、マトモな治療も行わずに定期健診、定期検診と言ってるのも中々笑わしてくれる。