医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2015.04.18インプラントフィクスチャー 続き

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通常、この様なパッケージに入っている。
これは現在メインに使用しているASTRA TECH社製(Sweden製)のもの。
様々な製品が同じ形状のパッケージに封入され、ラベルにチマチマ内容が書かれてるのが気に食わないが。
どういうわけか、インプラント発祥の地はスウェーデンであり、最初に開発したのはノーベル社、そう、ダイナマイト、ノーベル賞のノーベルである。

何重もの滅菌パックに厳重に封印されている。
このようなちゃんとしたメーカーのものならば、製品内容、ロット番号、製造番号、使用期限等が記されたシールが添付されており、それをカルテならびに最終的に患者さんにお渡しする治療保証書に添付し品質コントロールする事が可能。
アストラの場合、上の青い部分がシールになっている。
この辺りの世界的に通用するメーカーだと、もしインプラントがダメになった場合もメーカーの保証が受けられる場合があるので患者さんも安心だが、メーカー不明の安物インプラントはどこまで対応できるか不明であるし、そもそも未来に渡り会社が存続しているかさえ疑問である。
メーカーが倒産してしまうとパーツの供給は不可能であり、インプラントパーツの破損、上部構造体のやり変えの必要に迫られた時対応できない。
ASTRA TECHは今は世界的歯科商社Dentplyが吸収したが、元々世界的製薬会社のスウェーデン・アストラゼネガー社のインプラント部門、3iの親会社はアメリカの整形外科医療機器メーカーのBiomet社である。
世界には200〜300社位、日本で認可されているインプラントメーカーは30社くらいあるらしいが、
日本では全く無名でも世界的にはそこそこシェアのあるメーカーや、日本ではそれなりにシェアあっても世界的には全く通用しないメーカーもあり、また、パチもん、バッタもん系の何でこんなのが認可されるのか大きな疑問のあるものまで種々雑多である。
インプラントは供給過剰ぎみなのは事実であり今後業界再編が進むことが予測されるので、メーカー選択も重要である。
インプラント治療を受けようとお考えの方はどこのメーカーのものを使用しているか主治医に聞いてみたほうがいいです。
まあ、メーカーがどうのこうのと言うより、歯科医側の問題が大きいから判断難しいのだけれど、
ちゃんとした歯科医が粗悪なインプラント使用するのと、お粗末な歯科医が一流メーカーのインプラントを使用した場合・・・どちらもダメです。
弘法筆を選ばずというのはプロの世界では通用しない。

・・・・相手にしなかったが、先日、インプラントコストが5分の1になると飛び込み営業をかけてきた某インプラントメーカーよ、色々よーく考えたほうがいいと思うよ。