医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2015.03.13根管治療について その3

ついでと言っては何だが述べておきたいことがある。
根管治療、歯周治療をきちんと行わない状態で、勿論、咬合、審美、、、、複合的なものなのだが、
上に被せるものだけ保険で銀歯にしましょうか?キレイなセラミックスにしましょうか?、ついでにインプラントもというような話はダメである。
他医院のWeb siteのBefore and After例で堂々と記載されていることも多いのだが、明らかに2次カリエスがあったり、根尖病巣を有する隣の歯、対合歯、近々問題発生が予測できる歯もちゃん治療してやれよと思うケースをよく目にする。

これについて少々脱線するが、根管治療だけでなく、怪しげなインプラント治療、パッと見た目の歯並びは改善しているものの咬合学的には全く矯正ができていない矯正治療、etc・・・、私から見るとよくこんなものをWeb siteに出すなというものを拝見することも多いが、まあ、「どうだ、スゴイだろう。でも細かいところは素人には分からないからね!」ということなのか?、それとも自分の治療に何の疑問も持たず自信満々で公開しているのか・・・?

以前、あるWeb siteのBefore and After例でウチのスタッフに突っ込まれていたのもあったよな。

いずれにしても地盤工事もちゃんとしていないのに上モノだけ高単価で家をたてるようなものである。
いずれ壊れます。
中長期的ビジョン無き治療だと話が余計にややこしくなるのだが、「それはまた別の話。」ということに歯科医も、そして患者もなってしまう。
最近、群馬大学医学部で内視鏡手術、開腹手術失敗で計18人の患者を死に至らしめた医師が発覚したらしいが、歯科は直接患者が死ぬようなことはめったになく、治療に失敗しても患者にはハッキリ分からない事も多いので、これも問題だが、日々色々な症例に遭遇する。