医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2015.02.17患者様?

以前にも書いたが、病気やケガを治すのは患者さん自身であり、我々は患者さんより知識、技術、経験があるだけで、それらをベースにして治すお手伝をしているにすぎないと思う。
ぽつりぽつりとこのBlogでご紹介している症例も実際の治療にはものすごい労力がかかっている。
もちろん一番シンドイ思いをされているのは患者さんなのであるが、それだけしんどい思いをされた以上は、それをはるかに超える、患者さんが満足するのではなくプロとしての結果を提供したいと考える。
歯科に限ったことではない。
TV番組の「Doctor X」の「私、失敗しませんから。」という高慢とも聞こえるセリフの裏に隠されている深い意味と同じである。
しかしながら患者さん自身の治療に対する取組み、態度によって結果が大きく変わる。
これも歯科に限ったことではなく、友人、知人の他科の医師も同じような事を言う。
なので、正直、治す気がない、治療に非協力的な患者には結果は出せない。
歯科既往歴について自分の都合悪いことはいい加減な事を平気で言ってごまかす人がたまにいるのだが、そんな事見抜けないアマチュアではなくプロである。
口腔内をちらっと診ただけでおおよそのデンタルヒストリーは把握でき、全部お見通しなので、余計なことは言わないほうがよい。
そんなことばかり言ってると、「いいかげんな患者。」ということになってしまう。

先日、テレビで医療費の無駄使いというタイトルで、その一例として、肺がんで早急に手術する必要があり、術前2週間前からの禁煙が必要なのにもかかわらず、手術日直前で何度も喫煙してしまって手術が中止になってしまう患者のことを放映していた。
スタッフのスケジュール調整、オペ室のスケージュール調整、器具機材の手配、、、、全て無駄になり、コストに換算すれば膨大なものとなるのだが、結局そのツケはみんなの保健医療費にゆく。
それより許せないのは、この患者のせいでまじめな患者の手術予定が狂わされてしまうこと。
なので、このような患者はアメリカ的に即退場で、へりくだって患者様対応する必要はさらさらないと思う。
命に関わるような状況でもこのような患者が存在するのだから、歯科の場合は推して知るべしである。
私の医院ではまじめな方がほとんどであり、近隣、遠方を問わず、私並びにスタッフ、医院を信じて来院して頂いている方に万全の体制でお迎えしたいと考えているが、ごくごく一部の方の行動が多大な迷惑を引き起こすこともあり、やはりこのような場合には医院は患者さんとの真剣勝負の場だと考え、まじめな患者さんの利益を守る意味でも退場して頂く場合もある。
一般社会においても約束を守らない、いいかげんなことばかりする人達は相手にされないのと全く同じ。
レストランにしても、チケットにしても一般社会なら逆に契約不履行で少なくともチケット代の返金はないし、場合によっては損害賠償請求されるが、医療ということでの甘えがあるのかもしれない。
ちなみのこれは応召義務違反にはあたらない。念のため。
私は患者がどんな振る舞いをされようともニコニコ受け入れる事はしないし、また、科学的根拠無き治療で患者に迎合することもしないので、そのような診療がお好みなら(そのような方に時間をかけ、丁寧に、きっちりした治療ができるとはとても思えないが)、最初から噛み合わない話をするのも時間の無駄なので、他医院に行かれることを強くお勧めする。
私は私の診療において誰でも彼でも、1人でも多くのというような数を追い求めているわけではなく、そもそも数を診られるような診察をしている訳ではないし、患者自身が自分自身のことについて真剣に考えずにどうでもいいと思ってるなら、私はそれ以上にどうでもいいのだが、そう考えている患者相手にニコニコしながら適当にあしらうような事はやはりできないので、他に行かれることをお勧めしている。
予約にルーズとか指導内容を全く無視というのは問題外であり、一切関わり合いたくない。
歯科医院過剰と言われて久しいが、低レベルの患者争奪戦に参加するつもりも必要も全くない。
ちなみに予約無視というのは民法上は契約不履行となる。
このくらいのはっきり一線を引いたスタンスでないと、本当に真剣で必死な患者さんに時間をかけて応えることはできないし、利益を守ることも不可能である。
何か上から目線にも聞こえるかもしれないが、一部の、極一部の患者があまりにも簡単に考えているので困るのである。
多くの患者に40〜50点の治療を行うのなら、(40〜50点では合格点には届いていないが、でも、早期にボロが出ることもない。残念ながらもっと低い点数も大いにある。)少数の方にもっと高い点数の治療を行いたいと思っている。
これは開院以来、全くブレていないのでご理解いただきたい。
繰り返すが、最初から程々の治療を求めているのであれば、当医院に来れられる理由は全くない。