医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2015.02.05インプラント症例

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術後7年、メインテナンス中、使用インプラントはBiomet 3i。
元々の状態がかなり悪く、歯列不正、歯周病、虫歯、、、、フルコース治療であった。
一部歯牙の予後が不安なのであるが、患者さんとの相談のうえ治療時は保存することとし、ダメになった場合はインプラント治療追加を予定しているが、患者さんのがんばりもあって、今のところまずまず安定しているので、このままフォロー続けたいと思う。
サイナスリフトとインプラント埋入を同時に行ったので初期固定は悪かった。
右上一番奥のインプラントフィクスチャーが倒れているが、これはオペ後1ヶ月経過時点でカゼをひかれ、くしゃみが止まらなくなった。
サイナスリフト行った場合、ダイビング、楽器を吹くなどサイナスに圧がかかることは厳禁、同様にくしゃみにも気をつけていただきたいのでるが、出るものは・・・・中々難しい。
そのような経過でカゼをひかれて2週間ほどくしゃみ、鼻水が止まらず、鼻が詰まった感じ(鼻閉感)が出てまずいことになったと思いつつ経過を見ていたのだが、案の定残念ながら奥のインプラントが倒れこんでしまった。
鼻血が出たり、鼻汁に膿の混入はなく、シュナイダー膜への穿孔はなかったのでバイオス等のグラフト体の流出はなかった。
念のため、耳鼻科的診察も受けていただいたが問題なく、カゼが治癒すると鼻閉感もなくなった。
術後3ヶ月程度までなら簡単に撤去、再埋入できるので考慮したが時間的ロスも大きく、インプラントフィクスチャー自体はそれ以上倒れこむこともなく、グラフト体も骨に置換していくようなX線写真が読めたので、患者さんと相談の結果そのまま経過観察とした。
8ヶ月後の2次オペ時、通常のような歯肉パンチアウトのみ行うのではなく、念のためフラップを開けてインプラント体の状態を確認したのだが、ヒーリングキャップを完全に包み込むまでグラフトした骨が造成、熟成し、インテグレーションも獲得できており、また、実際にはこの写真に写っているほどは倒れこんでいなかったためそのままプロヴィジョナルクラウン作製→最終補綴物作製とした。
術後直ぐにリエントリー行い、インプラント体除去、再埋入行っていたらかえって失敗していたかもしれない。