医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2014.12.19根管治療

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神経治療に使用するファイルである。
Kファイル、Hファイル、Ni-Tiファイル、エンジン用ファイル、超音波用ファイル、、、#6という非常に細いものから(この手のものを揃えている医院は少ないと思う。狭窄している多くの根管は見落とされているのが現状だ)太いものまで、短いのから長いものまで様々である。
写真にはないが、他に特殊なものもそろえてある。
歯の中の神経を除去したり、過去に神経治療して問題出た場合掃除するのに使用する。
多くは拡大鏡、場合によってはマイクロスコープ下での処置となる。
全てのものを一度の治療に使用するわけではないが、状況により適宜使い分ける必要があり、このくらいのもをを揃えておかないと全てのケースには対応できない。
最近、安直にエンジンファイルを多用して折れてしまい、破折ファイルがそのままのケースをよく見かける。
基本的操作方法も習得せず簡単に考えて多用したり、本来使用回数が制限あるのに無視して使用し続けるから破折が起こる。
確かにエンジンファイルはスピーディーで、湾曲根管への追従性もいいので有用であり、私もケースを選んで使用している。
一度折れ込んだファイルの除去は非常に高度な機材と技術を要し困難である。
神経治療が終了すると確認のためのX線写真を撮影するが、ちゃんと治療できているかそのX線写真を見せてもらうことをお勧めする。
保健診療においても、永久歯における加圧根充を行うには術後のX線写真撮影が必須事項なので、術後X線写真撮影を行なわないのは論外、ましてや写真の説明ないのもどうかと思う。
乳歯の場合は最終的に歯根が吸収して永久歯に生え変わるので、非吸収性の根管充填剤は一般には使用せずこの限りではない。後続永久歯先天性欠如は別。
当医院では当たり前だが、上手く治療できていない場合、患者さんにはご迷惑かけるがやり直しを行う。これは私に何の金銭的得にもならず、良心とお考え頂きたい。
ただし、石灰化が進行しているなどの理由で根尖部まで根幹充填できないケースにもちょくちょく遭遇しますが、根尖病巣がなければ問題はないです。
神経治療には、この他にも外科的手法を用いて根尖病巣を除去したり、穴をふさいだり、意図的に抜歯して神経治療を行って再植したり、様々なテクニックが存在する。
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