医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2014.11.24インプラントセミナー@東京

この連休、東京でのインプラントセミナーに行ってきた。
「これは画期的だ、目からウロコだ。」というようなものは無かったのだが、
既存のデジタル技術がブラッシュアップされ、当医院でも近々導入予定のものを確認できた。
セミナーは同時進行的にいくつものセッションが行われるのだが、人気のセッションはやはり「審美」。
まあ、それはそれでわからないでもないが、ある講演者が、インプラントなど治療の選択肢の一つにしか過ぎず、
それ以前に、咬合、歯周病、矯正治療・・・行わなければならない事は多いのだが、残念ながらおざなりになっているケースも多く、そのような安直なインプラント治療がトラブルを引き起こしている事を懸念すると言っていたことに激しく同意し、自分の方向性に間違いが無いことを再確認できた。
また、ある大学病院の稚拙なインプラント治療が引き起こす悲惨な現状報告も興味深かった。
インプラントトラブルケースというものに私自身殆ど遭遇したことなく、なぜあんなにトラブル多いのか興味があったので、インプラントトラブルケースへの対応法の講演を一部聴講したのだが、やはり最初に述べた診査、診断の甘さ、稚拙な手技によるものが多いように思う。
この講演は満席、立ち見であったことからも、インプラントトラブルケースの根は深いように思う。
サイナスリフトも、簡単と考えられているソケットリフトのトラブルが実は多く、なぜならソケットリフトは暗視野手術であるから、手技、経験が本当は高く要求されるということ、また、ソケットリフトで対応できなければラテラルアプローチに直ぐ切り替えられるだけの力、その逆も適宜切り替えられる診断力、手技が必要であるとの話も納得であった。
なので、骨がないからインプラント治療不可能と言い切ってしまうとか、咬合の事をまったく考慮せずに欠損部位にただ単にインプラント治療などは問題外なのである。
したがって治療そのものも確かに大事、というか、技術の有る無しなどあって当たり前なのでなのであって、やはり、そこに至る診査、診断能力が要となる。
最新の機材を保有していても、診査、診断まで機械がしてくれるわけでもなく、Dr.の力量が問われる。
プロの世界にに「弘法筆を選ばず」というのは通用しないが、宝の持ち腐れというのはよくあることだ。
それと、患者側の問題、治療を安直に考えている、守らねければならないことを守らない、メンテナンスに来ないなどの
問題も報告されていたが・・・・・これはどうすることもできない。