医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2014.11.15インプラント症例

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術後7年、メインテナンス中。上部構造体はPFMCr、インプラント体はBiomet 3i。
乳歯C┛晩期残存、後続永久歯先天性欠如。
乳歯C┛は保存不可能で抜歯。抜歯した場合の補綴設計は保健診療の場合はそのルールにより(このルールは古臭いアンテの法則というものベースで問題多々ありなのであるが、保健診療においては何の改修もなく延々と存在する。)
⑤④3②①①と広範囲の補綴が必要となる。
以前ご紹介した永久歯先天性欠如と同じといえば同じなのだが、部位により対応は全く異なる。
犬歯がないと厄介なことになる場合が多い。
なぜなら、犬歯部は歯並びアーチの角の部分になり、また、アンテリアガイダンスにおいて誘導歯となって力学的に非常に大きな力がかかるため、多数の歯牙を連結しないと予後が悪くなる。
犬歯は本来尖った形をしているが、鏡を見て欲しい。先がまっ平らになっている方も多いが、これは歯ぎしりにより摩耗している証拠であり、そのようにして奥歯が守られるようになっている。それだけ大きな力がかかる。
なので、オープンバイトは色々まずいことを引き起こすことも多い。
通常の生活下において犬歯の切端まで下顎が移動することはない。
歯ぎしりが起きている時、その位置まで移動するのである。
クラウン&ブリッジを治療選択とした場合、多くの歯牙を補綴しなければならないため、この患者さんは1本の治療で済むインプラントを選択された。
骨の幅が狭く、骨の移植、歯肉移植等、たった1本のインプラント治療ではあるが審美ゾーンであるため、様々なテクニックを応用しており、難易度は高い。
42┛は形態不良、小さい虫歯と変色があったため審美的側面からハイブリッドレジンラミネートによる処置を行っている。
若干、艶が失われ劣化が見られるが、写真は乾燥下での撮影であるため強調されて写っている。実際は唾液による湿潤のためあまり違和感はない。