医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2014.11.01インプラント症例

DSC_0037.JPG
術後4年。
オルソパノラマ写真はインプラントフィクスチャーの大きさが違うように写っているが、ほぼ同サイズである。
長期にわたり適合不良の義歯を使用されてきたが、いよいよどうにもならなくなり相談に来られた。
歯は1本もない。
ご家族で食事によく行かれるとのことだが、自分だけ違うものを頼んだり、
食物を細切れにしなければならないのが寂しいとのこと。
使用されている義歯を補修し、テッシュコンディショニング行ったところ、
安定性がかなり改善した。
その後、仮義歯を作製し色々試行錯誤したもの、下顎堤の吸収が激しく、また、嘔吐反射が強いため、義歯の安定に不可欠な大きさを確保できず、下顎を義歯で患者さんが希望されるような状態まで持っていく事は困難であることが判明した。
相談の上、下顎はインプラント+Cr-Br上部構造体、上顎にも下顎同様の治療をと考えられていたが、上顎義歯の口蓋部分をくり抜くと全く問題なく使用できるので、安定性の向上のため、2本インプラント+ドルダーバーという設計とした。
(ドルダーバー、アタッチメントなど、少数のインプラントと義歯を組み合わせた比較的簡便な治療はまた別の機会にご紹介したいと思う。)
一見大変そうな症例ではあるが、治療計画の立案、インプラント埋入位置のシュミレーションがしっかりできれば案外簡単であり、また、この患者さんは骨が非常に固く、インプラント治療の待機時期が短期間で済んだため、半年弱でインプラント支持の上下仮歯が入り、食生活が劇的に改善できた。
開口量が少なくて治療に苦労したが。
その後数ヶ月で治療終了でき、現在、メインテナンス中。
ご一緒に食事をさせていただいたことがあったが、本当に何でも食べられるそうで、ご家族との食事会も楽しいそうである。
体重が増えて困る・・・・これは複数の患者さんから言われることであるが・・・・
それは私に言われても困ります。
使用インプラントはBiomet 3i。
臼歯部、前歯部は同サイズのインプラントであるが、顎堤形態によりオルソパノラマ写真ではバラバラに見える。
DSC_3595.JPG
DSC_0507.JPG