医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2014.10.09治療成否の分かれ目

のっけから身も蓋もなく申し訳ないが、患者さんしだいである。
別に責任転嫁している訳ではない。
少なくとも私は最新の治療技術、設備のもと、自分の知識不足、技術不足を理由に治療をお断りすることはないし、
腫瘍、幼児期の矯正など非常に専門性の高い分野に関しては、専門医との連携を密にし、即、ご紹介できるシステムを有し、自分にできないことを棚に上げ、治療そのものが不可能と言って患者さんを煙に巻いたり、適当な治療でお茶を濁すいうような狭い了見はない。
科学に裏付けられた診査、診断のもと、治療を精密にかつ、淡々とこなしてゆくだけである。
時々立ち止まり、それまでの道程を見つめなおし(再評価)、必要あれば治療計画を修正し・・・の繰り返しでゴールへと向かう。患者さんとは二人三脚なのである。
しかしながら、治療が効果的に進行する人とそうでない人とにハッキリ別れる。
私の考えは、
「歯科医、スタッフは患者さんよりも知識、技術があるのだけであり、あくまでも治すのは患者さん。私ならびにスタッフは患者さんの治癒力を引き出すべく、治療のお手伝いをするのみ。」である。
そういうことなので、治療成否の分かれ目は、
・メディアの玉石混交の情報に振り回されずご自身の状況を的確に認識でき、また治療オプションも的確に判断き  る方。
  虫歯、歯周病は自然治癒が絶対にない病気の一種です。
・治療予約時間を守っていただき、治療に関しての指導事項を積極的に協力いただけ、患者さんとの良好な信頼関係 
 (患者さんが医師を信頼してくれるということだけではなく、逆も含めて)が築ける方。
・治療終了後のメインテナンスの重要性をご理解いただける方。
ということになろうか。

逆・・・治療にルーズでやる気なし、自分の状態を理解せずにあれは嫌、これは嫌、ああしろ、こうしろという方は全くダメであり、何を言っても全く協力を得られない、気がない、あまりにも治療に対するベクトルが違う方は、もっとご自身の希望に添えるような医院での治療をお勧めすることもある。
いくらこちらが一生懸命治療しようと考えれど、本人が???ではどうにもならない。
最後までキチンと治療せずに中断を繰り返し、歯科医院を転々、いつまでたっても治らないということもあるようだ。
健康保険制度上の大きな問題点だとも思うのだが。
老人いじめばかりせずに、この辺りを切り込んでほしいものである。

以前、歯を削らず虫歯の治療をしてほしいという要望があったが、・・・最初は、メディアが夢の治療とバカげた伝え方をしているが、適応が限られ、効果も疑問が多いカリソルブか3Mixの事でも言われているのかと思ったのだが・・・・そのような治療を希望されても、それはそれで困るのだが・・・・・そのような話でもなかったので・・・・私はマジシャンではない。
自分で自分の首を締めているような方に遭遇する。
この手の方には何を言ってもムダなのであるが。
決して上から目線で言ってるわけではないので誤解なきよう。
まあ、この様な「患者様」に擦り寄る歯科医も多いけれど。
歯科治療に限った事ではないのだけれど、治療する時間がないなどという話もちょくちょくあるが、他の全身疾患でも同じスタンスなのかどうか。
要は、患者さん自身の問題なのだから、よく理解していただいた上で、それなりに腹をくくって治療に臨んでいただきたいということ。
そこが治療成否の分かれ目である。