医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2014.09.05TV番組を見て

昨日の昼、NHKで虫歯についての番組をやっていた。
ご覧になった方もおられるだろう。
この手の番組を、一般の患者さん目線でよく見るのだが、多くは根本的な誤りをベースに番組が作製され、誇張され、メリット、デメリットもハッキリささず、しかも専門家のコメンテーターが出演しているにも関わらず、???なコメントも多い。
歯科医の学術的、技術的レベルも一定であるということを原則にしているのだが・・・
今回もそう。
何か揚げ足取り、重箱の隅つつきのようなことばかりだが。
1人目のケース。
歯頸部(歯と歯茎の境目)の虫歯についての治療に関して。
強いブラッシングでこの様な欠損が出来たかのような説明をしていたが、アホですか?
あれは楔状欠損と言って、主たる原因は咬合、歯ぎしり(Abfraction)である。欠損部に対してコンポジットレジン充填というのはアリだが、歯ぎしりへの対応なしに問題解決はあり得ない。
最初の歯科医からは、何か全部抜歯してみたいな話をされたらしいが・・・!?
2人目のケース。
インプラント治療について。
骨がないとそもそもインプラントできない?
骨の移植なり、増大法を単にその歯科医が出来ないだけです。
また、費用のこともオーバーに言いすぎだ。
モデルケースの患者の状態が悪いから高額になるのだ。
他のケースもそうだが、そもそも登場する患者の状態がほったらかしで状態が悪すぎる。
もう一つ。
インプラントに関連する歯の治療には保健がきかない?・・・意味不明。
IMZなど、今は消え去った自分の歯牙と連結するコンセプトのインプラントの事を言っているのか?
インプラント治療1本40万〜というのはいいとして、これより安いところ、格安を謳い文句にしているところも多々あるが、その仕組はね!?
3人目のケース。
定期健診は重要。これは正解。
しかし、モデルケースの患者さん、ブラッシング状態も悪いが、定期健診の前に行わなければならない事が山ほどあるのではないですか?
治療したところが直ぐ取れるとの事だが、それは歯科医の治療が下手なのか、根本的診断の誤りなのか、ブラキシズムへの診断、対応ができていないのか・・・いずれも歯科医の責任部分が大きいと思う。
あと、定期検診?はきちんと検査、処置したなら、初診料、歯周検査だけでも234点、200点なので、とても3割負担1500円ではできませんよ。
4人目のケース。
コンポジットレジン充填のケース。
何か最先端の治療のように紹介されているが・・・???
実際の治療も紹介されていたが、あんな術後をよく見せるなと思う。
この手の番組が放映されるとちらっと見、真に受けられ、表面上の理解だけで問い合わせの連絡があり、困ることもあり、やれやれである。
本当に見ていてムカつく。
人によって状況は全く違いますからねっ。