2014.09.22歯ぎしり3
では、この怖い歯ぎしりをどのように治療するのか?
昼間におきる歯ぎしりなどは、ご自身で意識していただくことで回避できることもありますが、結論から言うと、歯ぎしりを止めることは出来ません。
対処療法が主となります。
1・薬物
痛みを伴う急性症状がある場合、消炎・鎮痛剤を数日服用、もしくは頓用で用いることがあります。
眠剤を用いて眠りをコントロールする方法もありますが、当医院では行っていません。
2・咬合調整
噛み合わせの調整。しかしながら、調整できる範囲には限界があります。
3・マウスピースを用いる方法
就寝時にマウスピースを装着して頂く方法で、当医院ではメインの治療方法です。
実際にはいくつかのタイプがあり、目的、材質、大きさを使い分けています。
特にインプラント治療等、大掛かりな治療を行った場合、その治療過程においてプロヴィジョナルクラウン(仮歯) の摩耗、破損具合を観察しながら、必要と考えられる方には就寝時のマウスピース装着を前提にしている場合も多い です。
過去の治療症例の長期間経過観察をしていますが、確実にマウスピース装着して頂いている方の問題発生頻度は極ま れです。
ある程度使用していただくと、マウスピース自体が傷だらけになり、最終的にはマウスピース自体破損してしまいま す。
マウスピース自体は消耗品となり、歯牙、補綴物の摩耗、破損の再治療は大変ですが、マウスピースを作製すること は簡単です。
昼間、力仕事、スポーツ、特にコンタクトスポーツをされる方は別にスポーツマウスピース作製することもありま す。