2014.08.11簡単な治療？複雑な治療？

勿論、治療には、歯科医側のレベルという問題を除外しても難易度の差が存在する。
歯科医側のレベルの差というのは、国家試験をパスしているのだから本来あってはならないが、残念ながらそうともいえないのが現実だ。
ちょっとした虫歯に対してのコンポジットレジン充填が難しかったり、たいそうな親知らずの抜歯が案外簡単だったり・・・・
その辺りを事前に見極め、オペレーションタイム、すなわち治療予約時間のコントロールも歯科医の力量だ。
患者さんが、せっかく予約時刻に行っても延々待たされるというのは、この辺りの見通し、コントロールが甘いのだと思う。

敢えて書くが、全体的に歯周病に中等度に罹患しているケースが一番困難かもしれないと思う。
根管治療、歯周外科治療、矯正治療、補綴治療・・・・ありとあらゆる事をひとつひとつ、コツコツと行わなければならない場合が多いからだ。
顎骨はしっかりしているものの、歯が全く残存しておらず全部インプラント治療をご希望・・・というようなケースの方が圧倒的に早く治療が終了する。
まあ、これはこれで患者さんも私も大変な部分もあるのだが・・・
だからといって、片っ端から抜歯してインプラントにしましょう、というようなことを私は言ってるわけでないのでご安心を。
戦略的抜歯というのもあるが、基本、歯科医は歯を残せてナンボですから。