医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2014.08.04死因「虫歯」!?

表題のようなことが実際起こるのかどうかは分からない。
臨床経験において実際に遭遇したこともない。
しかしながら近年の疫学調査において、心疾患、脳疾患、認知症の発生確率、予後において歯科疾患の程度が大きく影響していることが解ってきた。
私自身も何となくではあるが、確かに口腔環境が良い状態の方、悪かったもののインプラントなどでしっかり噛み合わせを治療、再構成できている方は、高いQOLを維持できているように思う。
虫歯菌、歯周病菌が血液でぐるぐる身体中回っていていいわけがない。
入れ歯ではなく、自分の歯、インプラントなどで顎骨に絶えず刺激があるのが認知症発症リスク低減に大きな意味があるそうだ。
だから認知症予防にインプラントというようなバカなこと言うつもりはさらさら無いし、そのような誘導に引っかかってもいけない。
また、食物をしっかり経口摂取できる、できないは特に高齢者において体力維持に大きな差が生まれるとの話も知人の内科医から聞いた。
動物の世界では歯を喪失すればそれは即「死」を意味する。
基本はとことん悪く前に治療し、その状態を維持することにある。
しかしながら、とことん悪くなるまで放置し、にっちもさっちも行かなくなってから、さらに右往左往するケースに度々遭遇するのは残念なことだ。