医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2014.07.10インプラント その3

標準的なインプラント治療、単に骨にインプラント体を埋め込む手術自体は比較的簡単だ。
骨の移植、幅を広げる手術を伴うインプラント治療などはともかく、基本的な歯周病手術、少々難しい親知らずなどの抜歯ができる手技があれば可能だろう。
だから、誰でも彼でも、少なくともインプラント治療の本来高度で深遠な世界が見えない、見ようともしない、また怖い部分もることに対して深い理解無しにインプラント治療を手がけようとする。
基本的な歯周病手術、少々難しい親知らずなどの抜歯手技が怪しい歯科医もいっぱいいるのだが。

脱線するが、最近、他歯科医院で親知らずを抜歯したものの、いつまでたっても傷口が治らない、痛い、それを訴えてもそのうち治りますよばかりで不信感を覚え、来院された方がいた。
エックス線写真を撮影してビックリ・・・・思いっきり根の部分が残っていた!!!
残りは私が抜きましたが。

インプラント治療はある意味マニュアル通りにオペを進めてゆけばよい。
私の場合、2〜3本のインプラント手術なら15〜30分くらいか。
一部の歯科医はこの程度のインプラント手術に1〜2時間かかるらしいが、手術時間も大事である。
開いている時間が長ければ、それだけ感染のリスクが高くなり、失敗に繋がる。
スタッフにいつも言ってることだが、早いと雑、遅いと丁寧は全くベクトルが違う。
しかしながら、そうは問屋がおろしてくれるわけでもなく、単純なインプラント治療は、私の医院の場合、多くはない 。
多くが、何らかの付帯手術を伴うものが多くて厄介なのだが、まあ、それはそれで患者さんには悪いが、楽しくもある。
手術自体は淡々と進めてゆく。
TVによくあるような「メス!」とかの指示も殆ど無い。
一般の方は勘違いされているが、オペ時に医師が看護師に器具の指示をいちいち出すということはほとんど無く、無言で器具のやりとりされる。すなわち、お互いがお互いの役割、手順、必要な器具をよく理解しているということ。
昔々、大昔は間違った器具を手渡さられると「ケリ」を入れたが、昨今のパワハラ事情を鑑みて、今は全くしません。