医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2014.06.26手術用顕微鏡

ほぼ全ての治療において、拡大鏡なり、手術用顕微鏡を用いている。
老眼が始まっているという現実からは目をそらし、細かい治療を見つめるためにはかかせない。
Heine とかSurgitelとか色々使ってみたが、やはりCarl Zeissのものがいい。
歯科医が顕微鏡を使う歴史はまだまだ浅く、15年くらいか。
普及も10%くらいしかしていないだろう。
そもそも歯科で顕微鏡下で治療を行うなど、以前はコンセプトが無く、アメリカの専門医からの技術を習得した。
なので、当時は「歯科用顕微鏡」というものがなく、私は「耳鼻科用」を使用している。
今でこそ、歯科用周辺機材も充実しているが、当時は脳外科用のもので代用した。
顕微鏡があれば直ぐに精度が高い治療ができると考えているのは大間違いで、初期の頃は拡大された分粗が目立ち、自己嫌悪に陥ったものである。
拡大してよく見えた分、治療精度も上げなければ意味が無い。それには十分なトレーニングが必要だ。
顕微鏡だけがあればよいというものでもなく、周辺機材も専用品が必要なのであるが、ピンセット1本7〜8万、こんなのが何十種類も必要だ。
歯科用顕微鏡導入と高らかにうたっている医院もあるが、きちっとした周辺機器を準備し、十分なトレーニングをつんでいるのだろうか。

ただ単に顕微鏡を覗き込んでいても何も生み出せない。 まあ、対患者へのパフォーマンスするための小道具、オブジェとしての位置付けならともかく。