医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2014.06.20予防歯科

予防歯科・・・虫歯や、歯周病に罹患しないように予防処置を行う。というのが本来の目的であろう。
なので、根本的な処置を何も行わない状態での予防処置などありえない。
屋根に穴が開いていて、雨がダダ漏れなのにただ眺めているだけということ。
ちょっと考えればわかることだ。
本来、患者さんが完璧なセルケアができるのであれば、予防処置など行う必要はない。
しかし、現実問題としてそのようなことは非常にレアなケースである。
患者さんの特段の事情、例えば歯科治療を阻害する全身的基礎疾患がある、十分な歯磨きができない状況にある、外科処置、矯正治療のフォロー中ならともかく、ただ漠然と毎月、毎月定期健診とか勧めているのは単に歯科医院の都合というもの。
本当に毎月、毎月定期健診に通わなければならないのなら、それはあなたの状態がよほど重篤なのか?、
それなら治療を次のステップに進めることを検討したほうがよい。
それともブラッシングが根本的に間違っていると思われるので、きっちりブラッシング指導を受けられ、その通り実行されることをお勧めします。
実際に毎月検診に行ってたものの、よく噛めない、歯肉から出血する、歯がグラグラするとの症状を訴えたものの、検診で様子見ましょうというようなことを何年も言われ続けられた方がおられた。
何を訴えても全く改善しないので、その方の知人の方が私の医院に通院されていた関係で相談に来られた。
口腔内、レントゲン所見でビックリ!、虫歯、歯周病が中等度に進行し、一部歯牙は保存不可能と診断した。
患者さんにカウンセリングの 結果、全体的な治療となった。
結局治療に1年半かかったが、無事治療も終わり、本当の意味での3〜5ヶ月毎の定期健診に来院されている。
そのネタでよく笑い話になるのだが、残念だが珍しいことではない。

子供の定期健診、特にフッ素塗布は有効な虫歯予防処置の一つであるが、これもよく勘違いされている。
「フッ素コーティングしてください。」といって来院される方がおられるからだ。
まるで一度処理をすれば全く歯を磨かなくとも一生虫歯にはならないと考えている人が結構おられる。
完全な間違い。
フッ素の虫歯予防力≪≪虫歯菌の強さである。
数ヶ月に1度確実にクリーニングを伴って塗布しなければ何の効果もない。
もちろん日々の歯ブラシは基準以上行っての話だ。
でも中々難しいと思います。残念ながら私の子供も虫歯ゼロというわけではないので・・・・