医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2014.06.19学会・講習会・研修会・・・・・

知識、技術の向上のために学会、研修会出席は必須だ。
毎週のように東京、大阪、さらには海外の学会員になり、研修行っていた時期もあったが、
近年、ITを利用することにより、世界の最新情報がリアルタイムに入手できるので便利になった。
実習を伴うものはともかく、、毎度、毎度の学会出席の意味も希薄になってきているのは事実だ。
最近の国内外のレポートを読んでもチマチマした話が多く、現実的な話が出尽くしたという感じがないこともない。
個人的希望としては、歯周病で失った骨を自分の組織から急速に再生させる技術(これはさほど困難なことではないと思う。)、インプラント治療の画期的治療期間の短縮技術が確立されればと思うが。

学会、講習会マニアだけど日々、実際の治療は???だの、日頃の診療は???だけれど症例発表向けにだけガンバルとか、その頑張って発表した症例は実は短期間でグチャグチャになったとか、裏話は色々ある。
私自身は別に研鑽を怠っているわけではありません。ご安心を。
しかし、この学会・講習会・研修会もピンキリで、ちゃんとしたものから胡散臭いものまで幅広い。
まともなものはともかく、この胡散臭いものとして、世界的に何の評価もない某先生の独自開発技術とか、何とか・・・・・
しかし、もっと害があるのは、「1年で保健外診療を倍にする方法」とか「ネットを使った集客」とかの講習会。ピント外れも甚だしい。
この手の物は虫酸が走るが、その内容は学術的、技術的なものには全くフォーカスを当てず、
ひたすら、ただひたすら「客あしらい」を教える講習会なのだが、この手の講習会の人気はものすごく高いらしい。
逆に言えば、医療の本質はお粗末でも、その辺りができていれば医院は大繁盛ということ。

まともな講習会にも色々あって、超初心者向けからスペシャリスト向けまで様々だ。
医院のHPでは高度な診療を行っているといいつつも、ブログなどでは私から見るに超初心者コースの講習会受講してきましたと、得意気に書いている輩も多いので要注意だ。
自爆するのは勝手なのだけれど。
大学卒業直後に初心者コース受講するのはよく分かる。
大変いいことだ。
私も20年数年前は数多く出席した。
しかし、卒後何年もしてから、開業してからといのは、患者には分かるまいとたかをくくって、よくそんな事を恥ずかしげもなく書けたものだ。単なるパフォーマンスにしかすぎない。
そんな程度の事も知らず、行えずに毎日毎日、患者さん相手に診療しているのですか?
ただし、学会、講習会行きまくっても、本当に習得できて実際に臨床に生かせるかは別の問題なので判断は難しいが。
塾に行っても成績上がるとは限らないのと全く一緒。
ただし、このあたりの事情は現在の歯学部の座学メインの教育制度、実地があまり伴わない臨床実習制度(臨床とは言えない?)、合格率がどんどん低下してきている国家試験にも元凶があると思う。

「俺は世界を転戦しているF1 ドライバーだが、その運転テクニックを磨くために車庫入れ練習を欠かさない。」いや、「俺は名医だから毎日、家庭の医学の熟読を欠かさない。」???と言っているようなものだ!?・・・・・

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