医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2014.06.14矯正治療

矯正治療は見た目を治すためだけに行うものでは決して無い。
残念ながら一部の矯正専門医は咬合の事を全く理解しておらず、それこそド素人のように見た目のみ重視で、平気でオープンバイトの状態で矯正終了となったケースに遭遇する。
なぜ、私がその様なケースに遭遇するのかといえば、何年も前に矯正を行ったものの、そのことはすっかり忘却の彼方となり、近頃あごが痛いとか、虫歯じゃないが奥歯が痛いとの主訴で来院され、色々診査してゆくと、結局のところ過去の中途半端な矯正治療が引き金になっているという事態を度々目にするからだ。
噛み合わせは非常に大雑把に言えば顎関節、前歯、奥歯で規定され、前歯が噛めない状態だと、当然、奥歯、顎関節に負担がかかり、色々な症状を引き起こすのだが、多くの患者さんは過去の矯正が原因とは夢にも思っていない。
この様な場合、少しかみ合わせを調整すると、症状が激減するケースも多く、その時点でようやく私の説明を理解されることも珍しいくはない。
根本的治療は咬合調整→補綴治療→コンポジットレジンビルド→ナイトガード使用→再矯正となる。
審美歯科もそうだが、機能が全く伴わない見た目のみの歯科治療などあり得ない。