医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2014.05.27歯科技工について その2

その歯科技工なのであるが、昨今、コスト削減という理由で中国など海外に作製依頼するケースがあると聞く。ものすごく安い。コスト削減に必死なのはわかるが。
歯科技工士会が厚労省にクレーム入れているが、法的には完全な「バツ」ではなく「グレーゾン」なのである。
当医院では、コスト以外の理由、そこでしか作製できないという理由で、一部のジルコニアフレーム(以前はアメリカ、ドイツで作製していたが、最近は日本で対応できるのでゼロです)、矯正装置(インビザラインのみ)を発注してはいるが、それ以外は全て日本国内で歯科技工士国家資格を有する方が作製している。ご安心いただきたい。
当医院でも海外作製依頼しているので、作製する会社、作製する人物の資格、作業環境、衛生環境、材質などが十分担保されるのであれば、別に海外で作製する事自体問題あるとは思わない。
歯科技工士のウデも千差万別だから、日本での低いレベルの仕事より、ちゃんとした海外での仕事の方がいいに決まっているのだが、残念ながらそのような尺度で動いているとは思えない。
他院で治療されたケースの再治療において、日本の規格からは到底考えられない異様に柔らかい、逆に異様に固い、また、ちょっと色調がおかしい、酸化している金属に遭遇することがあるが、多分そういうことなのであう。
日本でも規格外の金属が流通しているとの話も聞いたことあるので、海外だけの問題でもないかもしれないが。
ちなみに日本において保健診療で使用されている金属は12%金合金ですが、実は主成分は銀が50%弱なのであり、あとは、おおむねパラジウム20%、銅20%で、金は12%で4番目の組成であるのに金合金と金を主語に表示するのはいかがなものかと。
インプラントも同様の話があるが、それはまた別の機会に。
後は患者さんがどのように考えるかです。