医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2014.05.26歯科用金属について

先日も記したが、日本において保健診療で使用されている金属は12%金合金である。
繰り返すが、実は主成分は銀で50%近くもあり、あとは、おおむねパラジウム20%、銅20%で、金は4番目の組成であるのに金合金と表記されている。
金属アレルギーなどの問題が取りざたされてはいるが、きちんと規格内のものであれば、特にこの金属が悪いとは思わない。
長期の耐久性、精度、審美性にある程度目をつぶれば、必要にして十分だと思います。
規格外のものが流通しているとしか思えないような状況を目にすることもあるのだが。
ただ、問題なのは、他に理由もないのに、金属アレルギーの危険があるからとか、最近は審美歯科がさも世間の常識だとの理由でそれらを除去し、オールセラミックスに置き換える治療が横行していること。
どうなんだろうか?
オールセラミックスクラウンが、PFMCr(いわゆるメタルボンド・・・ちなみにメタボンといっても世界では通用しない)に比べて色々な面で圧倒的にアドバンテージあるとも思えないのですよ。私は。
確かに、一部の歯牙へ治療はアドバンテージあると思いますが、完全にスイッチすような状況では無いと思う。

要は、きちっとした診断を行い、治療計画を立てて適材適所のマテリアル選定が重要だと思う。