医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2014.05.25歯科技工について その1

歯科医一人で歯の治療ができるわけでは決して無い。
医院のスタッフはもちろんなのであるが、今回は患者さんが直接会う事がほとんどない、また、患者さんからその技術評価もほとんどない歯科技工士さんのはなしを何回かに分けて行おうと思う。
だって、あそこの歯科医は上手、下手という話はでても、歯科技工士の評価はなかなか出にくい。
いや、全くない。
このような状況は早急に改善されるべきだが、「歯科医の先生の無用なプライド」がじゃましている部分も多々ある。
加工技術が進歩した現代においても、一部CAD/CAMが導入さているものの、ごく一部の治療、たとえば
オールセラミックスクラウン、インプラントプラットフォームをジルコニアで作製する場合などに限られる。
今年の保健改正でも小臼歯部にCAD/CAMレジンクラウンの導入がなされたものの、その内容は???な部分もあり、治療全般に普及しているという状況ではない。
1日で、患者さんの横でCAD/CAMで技工物を作製するシステムもあるが、この機械もうまく使えば有用であるが、残念ながら、その売り文句のように1日で機能的、精度的、審美的に完全に仕上げるのは困難なのが現状だ。
以前TVで脅威の技術と紹介されていたが、何かまっ白で、のべっーとしたタイルみたいで、私は私の患者さんは言うに及ばず、自分自身、家族、友人、スタッフには入れたくない。

なので、歯科技工物のほとんどは歯科技工士がハンドメイドで作製するのである。
口腔内に装着するクラウン、ブリッジ、入れ歯を作製していただける国家資格を有するスタッフである。
当然、歯科医同様、知識、経験、技術には雲泥の差がある。